空気+水の同時逆流洗浄で高効率洗浄を実現したろ過池
エンビコ式水処理システムは、上水道先進国のフランスC.T.E社(C.G.Eグループ、現ヴェオリア・ウォーターグループ)より1972年(昭和47年)に技術導入した一連の上水道処理技術をベースに改良・開発したシステムです。 この水処理システムの中でも「ろ過池」は、ポーラスコンクリート層による多孔板形下部集水装置と洗浄水排出用トラフなどで形成され、「ろ材を活かす」ことを念頭に置いて、ろ材の洗浄に「空気+水」の同時逆流洗浄方式を採用しています。「空気+水」の同時洗浄は、水単独洗浄だけに比べて、ろ材から濁質を効率よく分離排出させるため、ろ材機能の回復率が高いのが特長です。 建設費・維持管理費が安価で、操作が簡単なエンビコ式ろ過池は、急速ろ過池、活性炭吸着池、下水高度処理、中水道システムなど様々な水処理システムに利用され、国内はもとより海外でも多くの実績があります。
エンビコ式小型ろ過装置鋼板製のろ過装置と付属設備をセットにしたコンパクトな装置
エンビコ式小型ろ過装置は、従来の急速ろ過機にろ層全般にわたって濁質の剥離が強力に行えるエンビコ式ポーラスコンクリート下部集水装置(多孔板)を採用しています。設置・移動が簡単で、小容量の水でも運転が可能です。処理水量は簡易水道規模の20㎥/日から1,500㎥/日までの水量を幅広く対応ができます。エンビコ式下部集水装置の特徴である「高品質な処理水の安定供給」「ろ材の機能回復のスピードアップ」「洗浄前・後における、ろ材中の濁度量低減」「洗浄終了後のろ層の安定」など全てのメリットをしっかり実現しています。さらに、耐塩素原虫クリプトスポリジウム対策として、高感度濁度計と洗浄工程・捨水工程をろ過装置に設置した浄水処理システムに取り組んでおります。
生活環境と地球環境という二つの視点で水の浄化に取り組み、真の水環境の向上をめざすクボタ建設は、この小型ろ過装置を取水から排水に至る水の流れの中心に組み込んだ、高効率な浄水システムを提案します。