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ため池フロート取水システム

2種類の取水システムをラインアップしています。堤体の構造や現状に合わせたシステムの選択が可能です。

ため池フロート取水システムの概要

■サイホン式フロート取水システム
サイホン式フロート取水システム 概要図

主な装置として、取水フロート、本管部、気体捕捉タンク、抜気フロート、仕切弁、サイホン用空気弁(気体分離型排気弁装置)、制御盤等の電気部品で構成されており、ため池に浮かべた取水フロートで表面水を取水したのち、サイホンの原理を用いて管路で堤体を超え、パイプラインを通じて灌漑水使用エリアに水を供給します。 また、サイホンを維持するために堤頂部に設けた気体捕捉タンクと水位検知器で空気量を常時監視し、自動的に抜気(排気)を行うことによってサイホンを維持します。一方、圃場等のバルブ開閉作業に伴って管内に混入した空気や用水に浸透した空気は、サイホン手前に設けたサイホン用空気弁(気体分離型排気弁装置)で効率よく排気されます。 尚、サイホン式フロート取水システムは取水フロートからサイホン用空気弁(気体分離型排気弁装置)までの一連の設備を一つのシステムとして取り扱う必要があります。

■ずい道配管式フロート取水システム
ずい道配管式フロート取水システム 概要図

堤体内のずい道が健全である場合は、ずい道内に新たに配管を行って取水を行うことが可能です。主な装置としては取水フロート、本管部、仕切弁、気体分離型排気弁装置で構成され、サイホン式と比べて大きく簡素化されるためコストダウンとメンテナンスフリーが実現できます。 取水はため池に浮かべた取水フロートで表面水を取水したのち、ずい道内に設けた管路からパイプライン等を通じて灌漑水使用エリアに水を供給します。 また、本管の配管はパイプインパイプで行う事も可能なため、ずい道の大規模な改修を必要としないメリットがあります。

ため池フロート取水システムの参考適用範囲

参考の適用範囲は以下の通りですが、適用の判定には水理計算が必要です。資料を頂ければ検討致しますのでお問合せ下さい。

■サイホン式フロート取水システム

●呼び径 100~300
●最頂部の水頭 -7.0m以下

●最大流量


- 呼び径100:0.016m3/sec以下※1
- 呼び径150:0.035m3/sec以下※1
- 呼び径200:0.063m3/sec以下※1
- 呼び径250:0.098m3/sec以下※1
- 呼び径300:0.141m3/sec以下※1
※1:最大流量は流速2.0m/sec(目安値)とした時の参考値

■ずい道配管式フロート取水システム

●呼び径 100~300

●最大流量


- 呼び径100:0.024m3/sec以下※2
- 呼び径150:0.053m3/sec以下※2
- 呼び径200:0.094m3/sec以下※2
- 呼び径250:0.147m3/sec以下※2
- 呼び径300:0.212m3/sec以下※2
※2:最大流量は流速3.0m/sec(目安値)とした時の参考値

ため池フロート取水システムの特長

■サイホン式、又はずい道配管式のラインアップで、堤体の構造や現状に合わせた設計が可能です

■サイホン式の場合、抜気フロートと水位検知器により自動的にサイホンを維持します

■ずい道配管式はメンテナンスフリーです

■真空ポンプを使用しないためメンテナンスが容易です

■大規模な堤体や構造物の改修を必要としません

■表面水を取水するため冷水害を回避できます

■必要量の用水のみを取水するため無効放流がありません

■高密度ポリエチレン管の融着接合による管路構築で高い水密性を発揮します

■設計から施工までの一貫した対応が可能です



弊社では設計から施工までの対応や、経験豊富なスタッフによる様々な提案が可能です。ため池フロート取水システムを用水の有効利用にお役立て下さい。

補足:ため池フロート取水システムの採用には用水のパイプライン化が必要です。また、一部に株式会社パディ研究所製の特許部材が含まれています。

【留意事項】

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